1.調査全体の概要
○事業期間 :平成26〜29年度(4年間)(予定)
○検証内容 :断熱改修を予定する全国約1,800軒の住宅および居住者約3,600人を対象として、改修の前後における、居住者の血圧や生活習慣、身体活動量など健康への影響を検証する
○実施事業者 :(一社)日本サステナブル建築協会(平成26〜28年度の実施事業者※1)(全国各地の医学・建築環境工学の学識者からなる委員会(スマートウェルネス住宅等推進調査委員会※2)を設置)
※1:今回の中間報告は平成27年度末までの成果に基づき得られた知見等に関する内容となります
※2:スマートウェルネス住宅等推進調査委員会の委員については、別添の名簿をご参照下さい
2.中間報告の概要
○断熱改修を予定する住宅について、平成27年度までに2,759人の改修前調査を実施するとともに、165人の改修後調査を実施した。
○得られたデータに基づき検証を行ったところ、住宅室内環境と血圧など健康関連事象との関連が確認された。
・得られつつある知見−1:冬季において起床時室温が低いほど、血圧が高くなる傾向がみられた。
・得られつつある知見−2:高齢者ほど、室温と血圧との関連が強いことが認められた。
・得られつつある知見−3:断熱改修によって室温が上昇し、それに伴い居住者の血圧も低下する傾向が確認された。
・得られつつある知見−4:居間または脱衣所の室温が18℃未満の住宅では、入浴事故リスクが高いとされる熱め入浴の確率が有意に高い。